Windows10でStyleGAN2を使った画像生成(準備編)


前回CycleGANpix2pixを使ってみましたが、他の派生GANも試してみたい。

特に有名なStyleGANの改良版であるStyleGAN2を使ってみます。

 

今回はTensorFlowを使います。

2年前に「Windows10にTensorFlow-GPUをインストール」しましたが、とにかくバージョン依存が面倒だった記憶しかない。

インストールとテスト

NVIDIA の StyleGAN2 を使わせてもらいます。

https://github.com/NVlabs/stylegan2

 

とりあえずクローンしてテストプログラムを動かしてみましょう。

まぁすんなりいくとも思えないので環境構築します。

環境構築

Python

64-bit Python 3.6

https://www.python.org/downloads/

 

前回アップデートしたばっかりだというのに3.6に戻します。

CUDA

CUDA 10.0 toolkit and cuDNN 7.5.

GPU計算のために CUDA ToolkitCUDA Deep Neural Network library (cuDNN) をインストールします。1つ以上の高性能GPU(メモリ16G以上)とかありますが、とりあえず気にしない。

https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit-archive

https://developer.nvidia.com/cuda-10.0-download-archive

https://developer.nvidia.com/cudnn

 

CUDAはインストーラを使うだけだけど、今回は例外発生とかでアプリケーションエラーになりました。

ウイルス対策ソフトを停止したり、カスタムインストールで「Visual Studio Integration」をなくしたりするとインストールできた。

 

cuDNNCUDAのバージョンに合わせたものをダウンロード(会員登録必須)。

解凍してCUDAフォルダ(デフォルトだとC:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v10.0\bin)の対応するフォルダに入れる。

Tensorflow

TensorFlow 1.14 — TensorFlow 1.15 will not work.

Pythonのバージョンと合っていれば問題ないはずです。

バージョンがあってなければ Could not find a version that satisfies the requirement など文句を言われます。

例えば今回のver 1.14がインストール可能なPythonバージョン一覧はこちらで確認できます。

 

すでにインストール済みで変な感じになるときは --upgrade--ignore-installed を付けて置き換えましょう。

確認

 

リポジトリに戻ってもう一度テスト。

Visual Studio を統合しなかったからかコンパイラが見つからない。

 

ディレクトリ検索すると「C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2017\BuildTools\VC\Tools\MSVC\14.16.27023\bin\Hostx64\x64」にあるらしい。

 

バージョンは新しい方がいいだろうとMicrosoftからインストーラを落として、2019本体とC++ツールをインストールしました。

するとこんなエラーに。

大人しく2017の方のPathを通しました。

 

このとき大量の warning C4819 が出るので -Xcompiler "/wd 4819" オプションを付けると見やすくなります。

またPathを通す前に -ccbin オプションで指定できるので確認に使えます。

 

ここまで来てようやく確認プログラムが動きます。

サンプル生成

サンプルプログラムを動かしてみます。

モジュール不足で怒られたので、必要に応じてインストールしましょう。

 

ここでちょっと特殊なエラーが出ました。

 

これはcompiler_bindir_search_pathのパスが実際と違うためです。

ここに実際のパスを追加しましょう。

 

修正してサンプルをいくつか動かすと result に画像が生成されました。

generate-images
style-mixing
project-generated-images

細かい動作はわからないけどとりあえず動いたので一安心。

 

準備で結構手間取ったので、データセットの準備から実践までは次回。


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